学童保育の歴史
学童保育は、今から30年ほど前に、保育園卒園後の生活を心配した父母の粘り強い運動の中から生まれました。学童保育を自主的につくり、運営することにより、親は安心して働き続ける事ができるようになりました。
しかし、学童保育は保育園や小学校のように制度化されていなかったため、父母と指導員の大きな努力によって運営されてきました。そして、平成9年6月、国会で児童福祉法等の一部改正案が可決成立し、学童保育の法制化が「放課後児童健全育成事業」として位置付けられました。
札幌市では、20年以上前から民間の共同学童保育所がつくられ、その後、市から助成金が出るようになりました。しかし、平成元年から、札幌市が児童クラブ方式を基本とすることになり、民間の共同学童保育所は非常に厳しい状況となっています。
トッポクラブにおいても、平成7年4月に幌西児童会館内児童クラブが開設された事により、札幌市の「同一小学校区に民間の学童保育所と児童クラブという複数形態は認められない」という見解によって、平成9年3月をもって、市からの助成金が打ち切られました。しかし打ち切りになった助成金を復活させるべく、トッポ独自の署名集め運動を行うなど、父母と指導員が手をつなぎ努力を積み重ねた結果、ついに平成12年3月に助成金を復活させることができました。しかし安定した助成金を手に入れるには、在籍の児童数など種々の条件があります。魅力的な学童保育づくりのために、今後もさらなる努力を続けていきたいと思います。
現在札幌市では、留守家庭児童対策は3つの形態で実施されています。
そのひとつとして、共同学童保育所は一人一人に目の行き届いた保育がなされ、親が安心して働き続けることができる場所であり、また、子どもに豊かな「あそびと生活の場」を与える場所だと考えています。